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ECM-E1とFX30で4ch録音を試してみた – 音の歪みを防げる!!

SONY ECM-M1 神マイク

こんにちは、ksukeです!今回は、SONY ECM-E1マイクFX30カメラを使って4ch録音を実際に試してみました。ライブやイベント撮影で音量の急な変動があるシーンではこの機能がどれほど頼りになります。試しにPremiere Proを使って音声の状態をチェックした結果も交えてお知らせしたいと思います。


4チャンネル録音の仕組みとは?

ECM-E1FX30の組み合わせで4ch録音が可能になります。最大の特徴は、1チャンネルと2チャンネルで指向性モードを使いながら、3チャンネルと4チャンネルにセーフティ記録を同時に行える点です。

具体的には、「3チャンネルは全指向性(固定)」で録音され、「4チャンネルは全指向性かつ-20dB固定」で録音されます。3チャンネルは、指向性選択があってなかった場合うや被写体(音源)が移動してしまった場合などに使えます。4チャンネルは、突然の大音量にも対応し、音割れが発生しても低いレベルで録音されたクリアな音声を確保することができるんです!


設定方法:4ch録音の手順

4ch録音の設定方法は非常に簡単です。以下の手順を踏めば、すぐに使いこなせます。

  1. ECM-E1をFX30に接続
    FX30のマルチインターフェースシューにECM-E1を装着し、接続します。メニューを開いて、音声設定に進みます。
  2. 4ch録音モードを選択
    MENU→(撮影)→[音声記録]→[シューの音声設定]→希望の設定を選び、「48kHz/24bit 4ch録音」を選択します。これで4チャンネルの音声収録が可能になります。
  3. 各チャンネルの割り当て
    • 1chと2ch:LCH、RCHの音声を収録し、メインの音声として使用。
    • 3ch:全指向性(固定)でセーフティとして環境音を収録。
    • 4ch:全指向性‐20dB固定で低音量のバックアップ音声を記録。


実際に4ch録音(録画)してみた

PCスピーカーから出る音を4ch録音を行い、音声データを動画編集ソフトのPremiere Proでチェックしてみました。特に注目したのは、各チャンネルの音声波形が、音割れ(クリップ)が発生していないかどうかです。

ECM-E1の設定
・FILETER:NIC
・ATT:0dB
・DIGITAL
・AUDIO LEVEL:AUTO
・方向:鋭指向性

SONY ECM-M1 神マイク

NCはデフォルトオン

Premiere Proでのスクショ

  • L-CH(左チャンネル)とR-CH(右チャンネル)は、1チャンネルと2チャンネルで収録された音声です。どちらもメインの指向性モードで録音していますが、突然の大音量でクリップ(音割れ)が発生していました。
  • 3チャンネル(全指向性固定)は、全方向の音を拾い、広がりのある環境音を記録していますが、こちらも大音量時にはクリップしていることが確認できました。
  • 4チャンネル(全指向性 ー20dB固定)は、予備として低い音量で録音されているため音割れが発生することなく、クリアな音声が保たれていました。

セーフティ録音が有効だった!

音声波形を見てみると、赤いラインが0dBを示しており、これを超えるとクリップが発生します。今回、1チャンネル、2チャンネル、3チャンネルはすべて0dBを超え、音割れが発生していたのがわかりました。しかし、4チャンネルの-20dB固定ではそのようなクリップが起きておらず、問題なく音声が記録されていました。


結論:ライブやイベントで安心の音声録音を

ECM-E1とFX30の4ch録音機能は、音量が急変するシーンでも非常に有効でした。メインチャンネルでクリアな音声を狙いつつ、バックアップのセーフティ録音を確保することで音が歪んで使えなくなる場合に非常に有効です。
Premiere Proで確認した通り、1chや2chで音割れが発生しても、4chでの-20dB固定によってクリアな音声をバックアップとして残せるので非常に安心です。ライブやイベント撮影でこの設定を活用してみてください!

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