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写真撮影のお仕事には何がある? 5つのジャンルと特徴を紹介

“写真”と一口に言っても、その目的によって求められるものが全く異なります。今回は、カメラや撮影に関するお仕事をざっくりと5つのジャンルに分けてみましたので参考にしてください。

1. ビジネス用途:広告、宣材、商品写真

「売るため」が目的です。商品の特徴や魅力を正確に伝える事に注力し、いかに被写体の良さを引き出し、見る人の購買意欲を掻き立てるかが重要となります。光の当て方一つで商品の質感や色味が全く違って見えるため、ライティングの技術が非常に重要になります。
スタジオでストロボを焚いて絞って撮影するため、スピードよりは正確性が求められます。カメラやレンズよりも照明や現像などの周辺機材の質が求められます。幅広い種類のカメラが使われていますが、建築写真などでは中判カメラも使われます。

2. 生活用途:記念、証明、結婚式写真

「素敵な瞬間を残す」ための写真です。誕生日、七五三、結婚式など、人生の節目を彩る大切な思い出を形に残します。被写体の笑顔や幸せそうな雰囲気を引き出すことが求められるため、コミュニケーション能力も大切になります。多少は「盛る」ことも許容されます。人間味のある写真が多いです。
女性の肌を適切に再現し、子供など予測がつかない動きに対応できるカメラが求められます。結婚式などの現場ではcanonが多いと思います。

3. 報道用途:報道、スポーツ、記録写真

「ありのままを伝える」ことが使命の写真です。事件や事故、スポーツの決定的瞬間など、現場で起きた事実を正確に記録します。一瞬のチャンスを逃さず捉えるための瞬発力と、客観的な視点が求められます。
フォーカスが勝負なので、SONYやCANON、NIKONといった日本製の性能が良いカメラが使われています。

4. 芸術用途:アート、風景、写真集

「自己表現」のための写真です。表現に正解はなく、作家自身の感性や思想を表現します。風景写真や抽象的なアート作品など、”心に訴えかける”写真がこのジャンルに当てはまります。機材や撮り方に縛られずに自由に表現する世界です。
アートと言えば、LEICAが代表格ですね。マニュアルフォーカスやクラシックレンズを使ってじっくりと味のある写真を撮ります。野鳥や風景、鉄道、花なども人気で、マクロレンズや超望遠レンズなども使われます。

5. 販売宣伝:カメラメーカー、評論家、Youtuber、ブロガー

「機材の魅力を伝え、販促を図る」お仕事です。新製品のレビューや撮影テクニックの解説を通じて、カメラやレンズの性能を分かりやすく紹介します。この分野のプロは、最新の機材に精通していることはもちろん、その魅力を言葉と写真で伝える表現力も持ち合わせています。
これだけ視点が違いますが、多くの時間カメラに触れて分析をして分かりやすく言語化する能力が問われます。

日本と海外の「写真」に対する考え方の違い

日本では、これらのジャンルを明確に区別していない人が多いように感じます。しかし、海外ではそれぞれが独立したプロフェッショナルとして認識されており、機材や撮影方法も全く異なります。

たとえば、じっくりと時間をかけて撮影するライカのレンジファインダーやマニュアルフォーカスのレンズを専門に使う人に、動きの速いスポーツ写真を依頼するのはラーメン屋さんに「お寿司を握って」と頼むようなもの。例えが少し違うかもしれませんが、それくらい専門性が違うということです。

このように色々なジャンルがありますが、カメラでお仕事をされたい方、どのジャンルをめざせばいいか参考にしてみてください!

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