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SONY一眼フルサイズならヤシコンは一度試すべし!

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ヤシコンレンズとは?

ヤシカ・コンタックス(Yashica/Contax)は、かつてカールツァイス(Carl Zeiss)との提携で誕生した高性能レンズシリーズです。特に「Vario-Sonnar」シリーズはその描写力で名を馳せ、今もなお愛好家に支持されています。コントラストが高く、色再現が豊かで独特の立体感が特徴です。

どのレンズもマニュアルフォーカスなのでオートフォーカスは使えません。ピント合わせを意識し撮影に集中する必要がありますが、そこから得られるなんともいえない味のある描写や雰囲気はオートフォーカスとは別格の体験が可能になります。

中古でしか購入できませんが、格安でカールツァイスの描写を得られるのでぜひ試してほしいレンズです。

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

なぜSONYにヤシコンレンズが合うのか

SONYのEマウントはフランジバックが短いため、アダプターを介してヤシコンレンズを簡単に装着できます。これにより、古いマニュアルフォーカスレンズも問題なく使用可能になります。SONYの高解像度センサーはヤシコンレンズの描写力を最大限に引き出し、繊細なディテールや豊かな色を再現することが可能になります。

SONYのカメラにはマニュアルフォーカスアシスト機能(ピーキングや拡大表示)が搭載されており、ピント調整を容易に行えるのも魅力。さらに、ボディ内手ブレ補正を持つSONYカメラでは、オールドレンズを装着しても手ブレを効果的に抑えることが可能です。これにより、手持ち撮影でも安定したクリアな画質が得られます。

CONTAX / Carl Zeiss Vario-Sonnar 主要ズームレンズのラインナップ

レンズ(発売年) 主な特徴ハイライト 中古実売相場※
40-80 mm F3.5 AEG (1975頃) 初代C/Yズーム。西独製・ワンリング式。コントラスト高い“暖色”描写、逆光耐性◎だが重量級(660 g)・最短1.2 m。 1〜2.5万円
35-70 mm F3.4 MMJ (1987) “神ズーム”と称される定評。全域高解像・低歪曲、0.25 mマクロ(1:4)、ズーム回転式で操作良好。 2〜4万円
28-85 mm F3.3-4.0 MMJ (1989) 万能レンジ。色ノリ濃厚・クリーミーなボケ。28 mm側で樽歪曲・周辺減光あり。 1.5〜3万円
35-135 mm F3.3-4.5 MMJ (1993) 広範囲カバー。1:4マクロ。色再現良好。 2.5〜4万円
28-70 mm F3.5-4.5 MMJ (1998) CY末期の軽量ズーム。携行性◎。 1.3〜2万円
35-70 mm F3.5-5.6 G (1999) レンジファインダーAFズーム。G2専用。 3〜5万円
24-85 mm F3.5-4.5 N (2000) NマウントAF・USM。24 mm対応。 2.5〜4万円

相場は2025年5月現在の国内オークション平均的落札価格(美品基準)。状態・付属品で変動します。

ヤシコン単焦点レンズ一覧

レンズ(発売年) 主な特徴ハイライト 中古実売相場※
Distagon 28mm F2.8 MMJ (1987) 広角単焦点。シャープで低歪曲。風景やスナップに最適。 約25,000円平均(最安約8,200円~最高約72,100円)
Tessar 45mm F2.8 MMJ (1986) コンパクトな標準単焦点。素直な描写でスナップ向き。 約30,000円平均(最安約18,660円~最高約73,000円)
Planar T* 50mm F1.4 MMJ (1983) 明るい開放F1.4。美しいボケと高解像度。 約35,000円平均(最安約13,500円~最高約127,580円)
Sonnar 85mm F2.8 AEG (1975) 中望遠。滑らかなボケと優れたコントラスト。 約28,000円平均(最安約14,960円~最高約44,700円)
Makro-Planar 100mm F2.8 T* MMJ (1981) マクロ兼用中望遠。最大撮影倍率1:4、ポートレートにも。 約35,000円平均(最安約12,000円~最高約166,100円)

【補足】
AEG/AEレンズはコーティング劣化、MMJ以降は絞り粘りに留意。電子接点はありません。
ミラーレス機では焦点距離入力で露出補正をおすすめします。
フード常用と清掃で本来の描写を維持できます。

おすすめのC/Y → Sony Eマウントアダプター

  • K&F Concept:C/Y-NEX(約2,000〜3,000円) – コストパフォーマンスが高く、初心者にも最適。
  • Fotodiox:CY-SNE-P(約6,000〜7,000円) – 耐久性に優れた真鍮・アルミ合金製。
  • Urth:ULMA-C/Y-E(約8,000円) – 高品質アルミ製、反射防止マット仕上げ。
  • Vello:LA-NEX-CY(約3,000〜4,000円) – 精密な装着感、無限遠対応。
  • Haoge:CY-NEX(約2,500円) – 軽量金属製、無限遠対応。

筆者おすすめレンズ:50mm F1.4 & 35-70mm F3.4

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

  • 特徴:開放F1.4の明るさと油絵で描いたようなクリーミーなボケが最大の特徴。
  • 理由:SONYフルサイズの高解像度を活かせる。ポートレートやスナップに最適。

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.4

  • 特徴:ズーム全域で高解像度、低歪曲の“神ズーム”と呼ばれている。
  • 理由:風景、ポートレートどちらも対応。SONY Eマウントで最高のパフォーマンス。

まとめ

メリット:独特の色再現、立体感、SONYの高解像度と相性が良い。使用する楽しさ、撮影スキル向上も期待。

デメリット:マニュアルフォーカスのみ。初心者には操作に慣れが必要。レンズによっては経年劣化あり。

ヤシコンレンズは、現代のSONYフルサイズカメラで新たな表現力をもたらします。ぜひ一度試してみてください。

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