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「FE 50-150mm F2 GM」は誰のためのレンズか?

目次

「FE 50-150mm F2 GM」は誰のためのレンズか?

~70-200mm F2.8 IIとの比較から見る、スポーツ・野鳥・動画用途~

1. はじめに

「FE 50-150mm F2 GM」が発売されましたね。昨年登場したFE 28-70mm F2 GMに続く、F2通しズームの望遠バージョンです。

すでに多くの方が愛用している人気レンズ、「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」。私自身もこのレンズを日頃から使っていて、その完成度の高さにはいつも助けられています。

では、この50-150mm F2 GMは何が違うのか、どういう人に向いているのか。スペックや使い方を想像しながら、少し考えてみました。

2. レンズスペック比較

項目 FE 50-150mm F2 GM FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
焦点距離 50-150mm 70-200mm
開放F値 F2 F2.8
重量 約1,340g 約1,045g
サイズ 全長約200mm 全長約200mm
最短撮影距離 0.4m(50mm時) 0.4m(70mm時)
ズーム機構 インナーズーム インナーズーム
手ブレ補正 非搭載 搭載
テレコン対応 非対応 対応

3. どちらが優れている?用途別考察

▸ スポーツ撮影

動きの速い被写体を相手にするなら、軽くて反応のいいレンズが便利。特に室内競技や子どもの運動会など、比較的近距離で動き回るシーンでは、50-150mmの焦点距離がちょうど良い場面も多いと思います。

ただ、屋外でフィールドが広いスポーツでは、200mmまで伸ばせる70-200mmの安心感もやはりありますね。どちらが正解というよりは、撮るシチュエーション次第ですね。

▸ 野鳥・動物撮影

遠くの被写体を引き寄せる野鳥や動物撮影では、150mmだとちょっと物足りなく感じることもありそうです。

ですが、軽さと取り回しの良さは魅力です。がっつり三脚を立てて狙うスタイルより、散歩がてらに観察を楽しむようなスタイルには合っていると思いました。ちょっと重いですが。。

▸ 動画撮影

インナーズームで重心が変わらない構造は、動画&ジンバル運用にはとてもありがたいですね。フォーカスの静かさやスムーズさも動画には向いている印象です。

F2の明るさは、動画撮影ではむしろ扱いに注意が必要かもしれません。背景が大きくボケるので、ピント面の浅さに戸惑うこともあると思います。とはいえ、室内での記録やポートレート的な使い方では、その明るさが武器になる場面もありそうです。

4. 向いているユーザーは?

  • スポーツや子どもなど、近距離で動く被写体を軽快に撮りたい方
  • 静止画も動画もバランスよく使いたい方
  • 200mmまでは不要だけど、中望遠でしっかり写したい方
  • ジンバルでの動画撮影や、室内イベント撮影に明るさを求める方

5. まとめ

F2という明るさのままズームできるレンズは貴重ですし、150mmという焦点距離設定にも個性を感じました。

70-200mm F2.8との違いは、焦点距離の上限やテレコンの可否、手ブレ補正の有無といった点にあります。動画の手振れ補正においては、ポストプロダクションの編集の方が有利な場合もあるので、割り切ってしまえばいいかもしれません。

FE 50-150mm F2 GMは、明るさや解像度、機動性といったスペックは最強だと思います。取り逃がしたくない瞬間を綺麗に切り撮ってくれるという印象。SONY公式のPR動画にあるように、結婚式・披露宴での室内撮影や動画撮影に最適かもしれません。今後は結婚式・披露宴撮影のスタンダードになる予感がします。

静止画ポートレート撮影にも向いていると思いますが、ちょっと値段が高いので割に合わないかもしれません。個人的にはSONY GMレンズのF2以下のボケはほわっとしすぎて好みではないので好みに分かれるところかなと思います。そのあたりは作例がでてきたら楽しみにしたいと思います。

※記事内の写真はhttps://www.sony.jp/

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